perl/phpリバイバルフェーズ
TIOBEインデックスというランキングをもとにした 2025年「最も人気のプログラミング言語」という記事を最近読んで、得心するところがあった。
Perlが、以前の30位から11位に躍進だったらしい。
ようするにこれは、「Web2.0的モダン(npm/TypeScript/過剰なフレームワーク)の自壊と、それに伴うプレWeb2.0的ミニマリズム」の胎動、というものを示唆しているのだろう。 膨大に膨れ上がったWeb2.0エコシステムから離れて、市場自体が防衛・保守モードへのシフトを余儀なくされてきているのだろう、ということだ。
Perlは、version6移行の混乱とCPAN(ライブラリ)システムの袋小路があって、動的WEB黎明期の主役からすべりおち、ここ30年、<消え去る(去った)言語>のように扱われてきたが、 最近、version5を基軸にミニマルに整序し直すという動きがあって、復活の兆しはあった。
それが、いま現在のjs/typscriptを主軸としたモダーンWeb2.0開発保守地獄からの脱出願望と同期して再評価機運が高まったんだろう、という風に思える。
Perl自身は、文字列処理(正規表現)は、最強の部類にあって、まあ、それがプレWeb2.0期の<文字列を中心としたデータ処理>用CGI言語としてもてはやされた原因の一つなので、シェル言語の代替物としては、非常に重宝である。復活は、さもありなん、という感じだ。
このWeb2.0世界からの脱出ということでいえば、PHPは同じく評価されるべきだろう。 周知のようにPHPはプログラマたちから、雑な言語としてさげすまれてきた。
オブジェクト指向の未熟さ(参照渡しがまともに機能しない)。グローバル変数の自動登録による脆弱性、関数命名規則の無秩序、型が<無い>、等々、言語以下的扱いを受けていた。その批判は、さもありなんである。
しかし、現代のPHP 8系ではそれは過去のもので、今のPHPは、型も厳格に指定でき、エラーは即座に例外を吐き、参照渡しの怪奇現象も消滅し、速度は当時の何十倍も爆速になっている。ちなみにphp -S で、簡易HTTPが動作するので、WEB browserでの動作視認も簡単である(PHP挙動だけじゃなくて、素のHTML/CSSだけを見るにも便利)。
さらに、PHPをWEBアプリ言語としてみるのは偏りすぎで、出自がそもそもPerlにあるので、非WEB系スクリプトとして使うとすると、Pythonよりも手軽に書ける環境をもっている。 外部ライブラリ依存なしに、単一バイナリで、一通りのコードが書けるのがありがたい。POSIX標準の正規表現も、SQLアクセスも標準装備なのだ。
モダーンWEB2.0の闇というのは、實は、ライブラリ環境の維持管理が複雑すぎることで、 PHPにもcomposerというちょっとした闇があるが、なくてもおおよそのことが出来るのである。
要するに、モダーンな開発環境が肥大化の末に自爆した2026年現在、「環境構築が不要で、OSと一体化しており、文字列とSQLを最速で殴れる、素直で枯れた道具が一番強い」という冷徹な現実に、市場の防衛モードが同期した、というのが、当方のみたてである。