別記事で書きましたが、マイクロソフトの企業プレゼンスは日に日に悪化しており、同社がかかわっていた「スターゲートプロジェクト」名称のAI/IT基盤創出事業はもはや名前だけのものになった、というのが私の見立てです(なお、本記事も生成AIがらみの他の記事同様、ChatGPT・Claude発話を「祖述」したものです)
とはいえ官民連携型(民間主導、政府関与)のAI/IT基盤事業は推進されなければなりませんので、新しいプレーヤーがその任に就いたようです。AIPの登場です。
2024年9月にブラックロック・MS・MGX(UAEの国家投資会社)によってデータセンター・電力インフラに焦点をあてた投資事業体Global AI Infrastructure Investment Partnershipが作られます。
その後の動きは不明ですが、本年3月中旬に、同事業は、AI Infrastructure Partnership(AIP)名に改称し、かつAIPには、NVIDIAとxAI(イーロンマスク)が参加するという報道がなされました。この事業体名の改称と新規参加者を見れば、次の構図が浮かび上がります。
(1)MSのプレゼンス悪化にともない、イーロンマスクが同事業体のメインプレーヤーになったこと。周知のようにイーロンはMS/OpenAIに対してはネガティブな態度を一貫して示してきており、呉越同舟でMSとともに事業を推進することは考えられず、事実上の主役交代がここでおこっています。
(2)名称から、GlobalとInvestimentを外したことにより、アメリカのネット・電力基盤事業としての<物理的>構築意図を鮮明にしていること。
(3)NVDIAが参画するということで、実際のデータセンター構築がおそらく水面下では進んでいるであろうこと。
(4)MSのAIPからの除外は、おそらく昨年時点でブラックロックが描いていた絵図であり、今回のNVDIA/xAI参画発表は、ある種予定通りでしょう。
(5)電力インフラ系企業としては、GE VernovaとNextEra Energyが参加しており、これもまたブラックロック好みの長期持続型企業ですね。
ようするに、今後のアメリカ政府・テック産業インフラ基盤は、バイデン政権下から存在する「スターゲート」名下のグループではなく、AIPが担うことになることは確定的な情勢だと思います。
近日中に公表予定の米政府の<AI関係プロジェクト>では、このAIP基盤を前提とした構想が発表され、スターゲート名はそこには存在しなくなるでしょう。同時にこれは、今後のAI/ITのメインプレーヤーたちの名簿リストの発表でもあり、MSは申し訳程度に名を連ねるだけとなり、Oracle/AWS/Akamai/xAI(イーロン)がその主座に座っているのだと思います。もちろんGoogle/Metaは最初から排除されて。