わたしがOCXOを使うことは無いでしょう。めんどうくさがり屋(長期通電管理はやれない的な)、かつ、チキン(寝ている間に熱暴走したらこまる的な)だからです。
でも買っちゃいました。
CETC社のOSC5A2B02(10MHz)が載った中古モジュールです。複数業者がAmazon出品しています。2000円程度です。AliexpressならOCXO中古単体で数百円〜で入手できます。利用しているDIYerも多いようです。

最初購入したものは通電直後にLDOが温度急上昇しました。
「OCXOじゃなくてOLDOだな」とか呟きながら返品しました。

懲りずに別業者のものを購入しました。
(A)通電表示用LEDが壊れていて、抵抗値がほぼゼロ。電流制限用330Ω両端に5Vがかかる形での「納品」です。でも、この程度でへこたれてはいけません。
返品は面倒なのでLED換装して再度通電します。
(B)矩形波・サイン波を確認しました。しかし調整抵抗を回し切っても10MHzより上の周波数が出てます1

基板をみます。
基準電圧IC(LT1009)の2.5Vの分圧でOCXO Vrefピンに入ってます(LT1009のADJピンは未使用)。
R2とR6は「E68」(4.9KΩ)でした。EIA-96系列は使ったことないので少し嬉しい!、って言ってる場合じゃないので、次に進みます。
トリマ抵抗は200KΩでした。Amazonの商品写真では104(100KΩ)が載っています。まあ、あれこれ分圧回路バージョンがあるんですね。

最低電圧は実測で1.94Vでした。通電直後でいえば10000002Hzあたりのvrefです。時間経過で周波数変動があってうまくハマってくれるかもしれませんが、最初から外れているのはおかしいので修正します。

仕様によれば2Vを中心に±2Vで最大±2ppm分が調整可能となっています。またvrefと周波数調整値にはそれなりの直線的相関があるようです。というわけでR2の4.9KΩを6.8KΩに交換しR6の電圧降下分も含めて最低電圧を1.55Vぐらいまで落とせば-3,4Hzぐらい稼げそうと考え、実際1.76Vあたりで10000000Hzに収束している感じになりました。

以上でこの記事は終わりです2。部品箱に仕舞いました。次見る機会はあるのでしょうか。

  1. GPS/PPSデバイスのおかげで当方の表示がずれている各種測定器で10000000Hzがどの程度の実際表示になるかはわかっており、モジュール側が「変」なことだけは確実な様子でした
  2. わたしは、made in Chinaの電気製品の性能・コスパはとてもいいと思っている人です。Rigolの価格破壊12bitオシロとかXiomi 14Proへの衝動買い欲望を(わずかに残っている)理性で日々抑えて生活しております(ああ・・欲しいなあ)。不要放出中古品がそのままで動かなくても当たり前なので、本記事はmade in Chinaを貶める意図は一切ありません。

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